XserverのサブドメインをGoogleworkspaceで利用しているとメインドメインアドレスからサブドメインアドレスにメールが届かない場合の対処法

サブドメインをGoogleworkspaceで利用しているとメインドメインからのメールがサブドメインに受信できない場合の対処法

エックスサーバーでメインドメインを運用し、サブドメインだけをGoogle Workspace(Gmail)で運用する場合に非常に高い確率で発生する「ローカル配送」という仕様(罠)が原因です。

外部(他社のメールや私用のGmailなど)からは問題なくサブドメインに届くのに、同じエックスサーバー内にあるメインドメインから送ったときだけ届かない場合、以下の原因と対処法をご確認ください。

原因:エックスサーバーの「ローカル配送」仕様

エックスサーバーからメールを送信する際、システムはインターネット上の経路(Google Workspaceを指しているDNS設定)を見に行く前に、「自分のサーバー内にそのドメイン(またはサブドメイン)の設定があるか」を先に確認します。

サーバー内にサブドメインの設定が存在し、さらにメール機能が有効な状態だと、エックスサーバーは「外部に送る必要はない、自サーバー内で処理しよう」と判断してしまいます。しかし、実際のメールボックスはGoogle側にあるため、メールが迷子になって受信できなくなります。

これを解決するには、エックスサーバー側に「このサブドメインのメールは外部(Google)で処理してください」と認識させる設定が必要です。

具体的な見直し・設定手順

以下のステップを順番に確認・設定してください。

ステップ1:サブドメインのメールアカウント等の「完全削除」

エックスサーバーの公式仕様として、対象ドメインにメールアカウント等が1つでも存在するとローカル配送が作動します。これらをすべて削除して「空っぽ」にすることで、ローカル配送を停止させることができます。

  1. エックスサーバーの「サーバーパネル」にログインします。
  2. 「メール」ブロックにある「メールアカウント設定」をクリックします。
  3. ドメイン選択画面で、該当の「サブドメイン(例: sub.example.com)」を選択します。
  4. メールアカウント一覧が表示されたら、登録されているアカウントをすべて「削除」します。
    • ※初期アドレスや、テスト用に作成したものが残っている場合はすべて削除して一覧を空にしてください。
  5. 同様に、「メール」ブロックにある「メーリングリスト」「メールマガジン」の設定も開き、サブドメインで登録されているものがあればすべて削除します。

💡 これで解決する仕組み

アカウント類を完全に削除すると、エックスサーバーは「自サーバー内には届けるべき箱がない」と判断し、DNSレコードに従って外部(Google Workspace)へメールを配送するようになります。

ステップ2:Webサイトの運用状況に応じた追加修正

ステップ1を行っても改善しない場合、エックスサーバーの仕様上「サブドメインの設定自体が残っているだけでローカル配送してしまう」ケースがあります。サブドメインでの「Webサイト(ホームページ)」の運用状況に合わせて以下を試してください。

パターンA:サブドメインでWebサイトを運用していない場合

もしサブドメインはGoogle Workspace(メール)だけでしか使っておらず、エックスサーバー側でホームページなどは公開していない場合は、設定自体を消すのが一番確実です。

  • サーバーパネルの「ドメイン」ブロック > 「サブドメイン設定」から、該当のサブドメイン自体を削除してください。
  • ※DNSレコード設定にGoogle Workspaceの設定(MXレコード等)が正しく残っていれば、サブドメイン設定を消してもメールは問題なくGoogleで受信できます。

パターンB:サブドメインでWebサイトも運用している場合(削除できない場合)

エックスサーバーでホームページを公開しているためサブドメイン設定を削除できない場合は、エックスサーバーの転送機能を使って「強制的にGoogleへう回させる」裏技を使います。

  1. Google Workspace側で、予備の受信用アドレス(Googleから提供される xxxx@ドメイン名.test-google-a.com や、エイリアスドメインなど、直接Googleに届く別のアドレス)を確認または用意します。
  2. エックスサーバー側で、届かなかったサブドメインのメールアドレス(例: info@sub.example.com)をあえて再度作成します。
  3. そのアドレスに対して「転送設定」を行い、転送先を「1」で確認したGoogle側の予備アドレスに指定します。

これを行うことで、エックスサーバー内で捕まってしまったメールが、転送機能によって強制的に外部のGoogle Workspaceへ送り出されるようになります。

ステップ3:DNSレコードの最終確認

通常の送受信ができているとのことなので問題ないかと思いますが、念のため、サーバーパネルの「DNSレコード設定」にて、該当サブドメインのMXレコードの優先度が「1」などで smtp.google.com. に正しく設定されているか今一度ご確認ください。